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2010-04-17 15:58 | カテゴリ:小説(オリジナル)
ジャンル:小説・文学 テーマ:自作連載小説
楓×ありすSide

ありすは、いまいち、自分がどこに向かっているのかも分からないまま、楓に手を引っ張られていた。

「大丈夫かな・・・」

不安がって床を見ながら歩くありすに、楓は、力強く

「大丈夫。呉羽先輩はとても強い」

そう言った。

楓の言葉を聞いて、ようやく顔を上げたありすに、楓は内心ほっとしていたが、ありすの中の不安は、無くなってはいなかった。

・・・呉羽先輩は、お兄ちゃんに傷1つも付けたくないと思ってるだろうから、お兄ちゃんの体の心配はしないけど…呉羽先輩は・・・。

ありすが悶々と考えている時、楓は、立ち止まり、学園の裏門に触れた。

「結界が張られてる」

「結界?」

祖先の本に載っていた。

「えっと確か、目に見えない壁だよね」

「ああ」と楓は短い返事をして、結界を触りながら、歩く。

「しかも、学園全体に結界が張られてるみたいだ」

「って事は、学園の中は閉鎖空間に?」

【閉鎖空間】

文字通りの意味で「閉鎖された空間」の事。

ありす達は、学園を閉鎖空間にされてしまっていて、外に出られない。

「私達は、黒島一族の罠に、まんまと引っかかった訳ね」

楓は決心をつけ、歩くのを止めて、溜め息をつくありすに向き合った。

「俺は、ありすの、過去の記憶について言わなくてはいけない事があるんだ」

楓の言葉を聞いたありすは、激しい頭痛に襲われた。

記憶の破片が急激に記憶のパズルにはまっていっていて、ありすは、過去の記憶が戻ってきそうになっている。

「…わ、私、魔法なんて信じて無いわ!!」

自分に言い聞かせる様に、ありすは楓に向かって怒鳴る。

「・・・ありす」

楓が口を開いた直後、ありすは、青い髪で黄色の目の、楓達と同じ、この学園の制服に黒いフード付きのコートを着た少年に、手首を掴まれ、楓と繋いでいた手を離されてしまった。

「ありす・・・!!」

楓は、ありすに手を伸ばそうとするが、黒いコートを着た少年は、ありすの首に、ナイフを突きつけている為、楓もありすも下手に動けない。

その状況に、ありすは苛立ちながらも、首を動かさない様に目だけ動かし、黒いコートの少年を見た。

左頬には[紋章]があった。

黒い蝙蝠。

ありすは、一瞬驚きのあまり、息がつまったが、少年の名を、楓にも聞こえる様に、言った。

「黒島逸・・・!!」

くすりと、黒いコートの少年は、微笑を浮かべた。

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