狂った世界、止まらない歯車
私と貴方だけの世界。 いつから、こんなに壊れてしまったのでしょうか?
| ホーム |
ありすは呉羽の背中からひょいと顔を出し、呉羽の前に居る人物を見た。
「お兄ちゃん・・・?」
そこには、ありすの兄、優一が居た。
「な、なんだ・・・お兄ちゃんなら、こんなに警戒する・・・」
ありすは安心して、優一の元へ行こうとしたら、楓に、手を引っ張られ、止められた。
「何で止めるの・・・?」
隣に居る楓に言ったつもりだったが、帰ってきた声は前からだった。
「紅月センセじゃないからだよ★」
前で、ありすと楓を庇う様に居る呉羽は、きっぱりと言った。
「紅月センセは、黒島一族特有の魔法にかかってるんだと思う★」
「特有の魔法?」
ありすが首をかしげたので、呉羽は、黒島一族の魔法について説明した。
「魔法がかかった人★つまり、紅月センセの一番大切に思っている方を自身の手で殺させる魔法だよ★」
呉羽の若干グロテスク(笑)な説明を聞き終わった後、楓が言葉を付け足した。
「優一さんの大事な人は、きっと、ありすだ」
楓と呉羽は、優一がありすを殺しに、ここへ来たと言っている。
その事を知ったありすは、唖然とした。
・・・お兄ちゃんが、私を殺す・・・?
呉羽先輩も楓も、はったりを言っている訳じゃなさそうだけど、でも、私は魔法なんて・・・。
唖然として、直立不動だったありすを、楓は、手を繋いだまま引っ張った。
「・・・呉羽先輩。優一さんは頼みます。ありす、行くぞ」
「え、でも・・・」
不安気な表情をみせるありすに、楓は、引っ張っている自分の手に、少し力を入れた。
「お前より、呉羽先輩の方が、優一さんの事を分かってる。ここは任せた方がいいんだよ」
その楓の言葉で、少し戸惑っていたありすの気持ちは、消えた。
呉羽先輩は、私より、お兄ちゃんの事を一番に考えていて、大切にしてくれている。
だから。
「呉羽先輩、お兄ちゃんを頼みます!!」
「うんっ★」
呉羽はありすから見れば、後ろ姿だけだったが、とてもたくましく見えた。
「お兄ちゃん・・・?」
そこには、ありすの兄、優一が居た。
「な、なんだ・・・お兄ちゃんなら、こんなに警戒する・・・」
ありすは安心して、優一の元へ行こうとしたら、楓に、手を引っ張られ、止められた。
「何で止めるの・・・?」
隣に居る楓に言ったつもりだったが、帰ってきた声は前からだった。
「紅月センセじゃないからだよ★」
前で、ありすと楓を庇う様に居る呉羽は、きっぱりと言った。
「紅月センセは、黒島一族特有の魔法にかかってるんだと思う★」
「特有の魔法?」
ありすが首をかしげたので、呉羽は、黒島一族の魔法について説明した。
「魔法がかかった人★つまり、紅月センセの一番大切に思っている方を自身の手で殺させる魔法だよ★」
呉羽の若干グロテスク(笑)な説明を聞き終わった後、楓が言葉を付け足した。
「優一さんの大事な人は、きっと、ありすだ」
楓と呉羽は、優一がありすを殺しに、ここへ来たと言っている。
その事を知ったありすは、唖然とした。
・・・お兄ちゃんが、私を殺す・・・?
呉羽先輩も楓も、はったりを言っている訳じゃなさそうだけど、でも、私は魔法なんて・・・。
唖然として、直立不動だったありすを、楓は、手を繋いだまま引っ張った。
「・・・呉羽先輩。優一さんは頼みます。ありす、行くぞ」
「え、でも・・・」
不安気な表情をみせるありすに、楓は、引っ張っている自分の手に、少し力を入れた。
「お前より、呉羽先輩の方が、優一さんの事を分かってる。ここは任せた方がいいんだよ」
その楓の言葉で、少し戸惑っていたありすの気持ちは、消えた。
呉羽先輩は、私より、お兄ちゃんの事を一番に考えていて、大切にしてくれている。
だから。
「呉羽先輩、お兄ちゃんを頼みます!!」
「うんっ★」
呉羽はありすから見れば、後ろ姿だけだったが、とてもたくましく見えた。
スポンサーサイト
| ホーム |